オンライン名刺とは?
オンライン名刺とは電子化された名刺で、デジタル名刺と呼ばれることもあります。2010年代後半から普及が進み、コロナ禍を契機に普及が促進しました。オンラインで名刺交換ができ、在宅勤務でも自宅のパソコンを使って名刺交換が可能です。
従来の紙の名刺を画像データに変換したものもオンライン名刺に含まれますが、一般的にはQRコードやURLで名刺の情報を提供できるものを指すことが多いです。オンライン名刺アプリやデジタル名刺サービスなどを利用するとオンライン名刺を作成でき、無料で利用できるサービスもあります。
この記事では、オンライン名刺の特徴や名刺交換の方法、無料で利用できるソフトをご紹介しますので、お役立てください。
オンライン名刺交換のメリット
オンライン名刺交換のメリットは以下のとおりです。
対面していない顧客と名刺交換できる
非対面で名刺交換ができることは、オンライン名刺交換ならではのメリットです。従来の名刺交換は、対面でのやり取りが必須でした。しかし、オンライン名刺交換であれば、時間や場所の制限を受けることなく、世界中の人と名刺交換が可能です。
対面での名刺交換が難しい状況でも、オンライン名刺を活用することで、ビジネスチャンスを逃すことなくスムーズに人脈を広げられます。特に、テレワークでも名刺交換ができることは大きなメリットです。
簡単に作成や修正ができる
オンライン名刺は、オンライン名刺作成サービスを利用すると簡単に作成でき、修正も容易です。従来の紙の名刺は、印刷業者に制作を依頼する必要があり、作成や修正に時間と費用がかかりました。
一方、オンライン名刺であれば、オンライン名刺作成サービスを利用することで、オフィスや自宅のパソコン、スマートフォンなどで簡単に作成して修正もできます。必要なときに簡単に作成できるため、紙の名刺のように大事な場面で名刺を切らす心配もありません。
オンライン名刺交換のデメリット
オンライン名刺交換の弱みは、オンライン名刺交換に対応している相手としか名刺交換ができないことです。オンライン名刺交換をするには、インターネット環境とパソコンやスマートフォンが必要になります。
そのため、相手がオンライン名刺交換に対応していない場合は、従来の紙の名刺で交換する必要があります。すべての会社や個人がオンライン名刺交換に対応しているとは限らないため、従来の紙の名刺も用意しておくことが必要です。
オンライン名刺交換と従来の紙の名刺は、それぞれメリットとデメリットがあります。状況に応じて、使い分けることが大切です。
オンライン名刺の交換方法
ここでは、オンライン名刺を作成して、名刺交換をする方法を解説します。
オンライン名刺を作成する
EightやmyBridge、Wantedly Peopleなどのオンライン名刺ソフトを使用すると、オンライン名刺は簡単に作成できます。会社名や住所、個人名、肩書などの情報を入力して作成ボタンを押すと、QRコードやURLが生成されます。名刺管理ツールの機能を利用することでも、QRコードやURLの生成は可能です。
QRコードやURLを共有する
オンライン名刺の交換方法は、生成したQRコードやURLを相手に送信する方法で行います。名刺交換の相手は、受け取ったQRコードをスマートフォンなどで読み取ると名刺の情報が表示されます。URLの場合はリンクを開くと名刺の情報が表示され、名刺交換は完了です。
Web会議を行う際は、バーチャル背景にQRコードを表示させておくと、QRコードを送信しなくても名刺交換を行えます。
オンライン名刺交換の作法を理解する
オンライン名刺交換は商談や会議が始まる前に済ませておくのがマナーです。事前にQRコードやURLを送信しておきましょう。URLに公開期限を設定している際は、有効期限も伝えておきます。
オンライン名刺交換は紙の名刺交換と比べると、コミュニケーション不足が懸念されます。商談後はメールや電話などでフォローして、コミュニケーションを深めることが大切です。また、次回以降に対面で会ったときは、改めて紙の名刺で名刺交換を行いましょう。
無料のおすすめオンライン名刺ソフト
ここでは、オンライン名刺交換をするのにおすすめのオンライン名刺ソフトをご紹介します。
Eight
Eight(エイト)は、Sansan社が提供している名刺アプリです。名刺の撮影やデータ化、検索、管理などの基本的な機能が備わっており、スマートフォンだけでなくパソコンでも利用できます。
有料になりますが、Eight Teamという中小企業向け名刺管理サービスもあり、チームメンバー間で名刺情報を共有でき、チーム全体で人脈を管理できます。ビジネスチャンスを広げたい企業におすすめです。
- アプリを開いたらすぐに名刺交換ができる
- スマホを使用したOCR技術により、名刺を撮影するだけで素早くデータ化
- つながった相手の昇進や転職の「通知」が届く便利機能
myBridge
myBridge(マイブリッジ)は、LINE社が提供している無料(一部機能は有料)で利用できる高機能な名刺管理アプリです。シンプルで使いやすい操作性と豊富な機能が特徴で、名刺管理を効率化できます。
最新のAI技術だけでなく、人の手作業も併用する高精度な名刺スキャンがmyBridgeの強みです。誤認識が少なく正確にデータ化ができ、ビジネスに活用できます。
- 社内で手軽に名刺をシェアできる一括管理機能
- 文字認識術と少しの手作業の併用で正確なデータ化が実現
- 登録情報を他の連絡帳サービスで使用することもできる
Wantedly People
Wantedly People(ウォンテッドリーピープル)は、Wantedly社が提供している名刺管理アプリです。名刺の撮影やデータ化、検索、管理などの基本的な機能は無料で利用できます。
Wantedlyのコミュニティと連携しているため、Wantedly People内で人脈を広げやすい環境が整っているのが特徴です。約400万人が利用しており、人脈形成にも役立ちます。
- 複数枚の名刺を1度に同時読み込みできる
- 詳細情報からのいつでもすぐに検索可能
- スマホの連絡先と同期できて、着信にも名前が表示される
有料のおすすめオンライン名刺サービス
SanSan
法人向けの有料のオンライン名刺サービスは、Sansanがおすすめです。Sansan(サンサン)は、2007年創業のSansan社が提供している法人向けのクラウド名刺管理サービスで、名刺管理だけでなく、営業支援や人事管理、マーケティングなど、さまざまな機能が搭載されています。
30日間の無料トライアルもあり、実際に試してみてから導入が可能です。無料で利用できるEightやmyBridge、Wantedly Peopleではなく、さらに高機能なオンライン名刺管理システムを導入したい方は、Sansanも選択肢に入れて検討してみてください。
- 相手がオンライン名刺ユーザーじゃなくても名刺交換が実現
- デジタル名刺のQRコードを埋め込んだバーチャル背景をダウンロード可能
- 1つのデジタル名刺URLで、複数人との名刺交換もスムーズ
CAMCARD BUSINESS
CAMCARDでは、個人向け「CAMCARD」と法人向け「CAMCARD BUSINESS」の2種類が展開されており、CAMCARD BUSINESSでは使用頻度によってコスト削減ができるプランが用意されています。
17ヵ国語に対応しているため、海外との取引が多い企業におすすめです。
また、対面でなくてもプロフィール内の「名刺を送信する」で名刺情報の共有方法を選択することで、オンライン上で名刺情報の交換・共有が可能です。
- 英語・中国語を含めた17ヵ国語に対応している利便性
- 最短5分でオペレーターがデータ修正
- 登録された名刺情報への一括メールマガジン配信機能を搭載
まとめ
コロナ禍からその需要が増加したオンライン名刺は、デジタル名刺とも呼ばれ、非対面で名刺交換ができるというメリットから、今後ますます普及していくことが予想されます。
社会での名刺情報の共有がスムーズになったり、紙の名刺と違って簡単に作成や修正ができたりする便利さがある一方で、すべての会社や個人がオンライン名刺交換に対応しているとは限らないため、従来の紙の名刺も用意しておくことが必要と言えるでしょう。
今回ご紹介した無料で使えるソフトを活用して、オンライン名刺を利用していない相手・取引先とも名刺交換をするなど、ペーパーレスやコスト削減にもつなげてください。
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