最終更新日:2023-02-24 11:05:49

会計ソフトとは?

会計ソフトトップ画像

会計ソフトとは、会社の会計処理を管理・記録し、業務に必要な帳簿書類を作成するソフトウェアです。

お金に関する多種多様な計算を自動で行ってくれるため、手入力による転記ミスを防ぐことは勿論、社内の財務状況をいち早く知ることができるようになります。

しかし、現在多様なソフトが開発されており、

導入したいけど、どのソフトがどのような特徴を持っているのか

現状より便利な会計ソフトはないだろうか

と比較検討したい方がいると思います。

また、会計ソフトにはクラウド型とインストール型がありそれぞれ特徴やメリットがあるため、自社でどのように会計ソフトを運用していくのかによってソフトを選ぶ必要があります。

本記事では、この2つの型について説明した上で、おすすめの会計ソフトをご紹介いたします。

会計ソフトを導入するメリット

知識が少なくても経理業務ができる

会計処理には専門的な知識が必要となるため、企業は簿記の資格を持っていたり、ある程度実務経験のある従業員を雇う必要があります。しかし、会計ソフトを導入することによって知識の少ない方でもミスなく業務にあたることができるようになるため人件費などのコスト削減ができます。

また、初心者向けに簡単に仕訳ができるようにUIが設計されているソフトもあるため、導入の際は無料トライアルなどで操作画面をチェックしてみると良いでしょう。

帳簿や帳票を自動作成できる

手作業の場合は一つずつ入力・作成していた、出納帳、売上台帳、試算表などの多種多様な書類作成を会計ソフトでは自動で行います。これにより会計処理にかかっていた労力や時間を大幅に減らすことができます。

注意点として、確定申告書や決算書など自動作成できる書類の種類はソフトによって違うため、作成したい書類を事前にピックアップしておくとソフトの選定に役立つでしょう。

レポート機能で財務状況を確認できる

ほとんどの会計ソフトには毎日損益や支払、費用などを商品ごとや取引先ごとに自由にカスタマイズしてレポートを作成できる機能があります。

会社の経営状況は日々確認できた方が節税対策や資金繰りなどへの対処がよりスピーディーになります。また、リアルタイムで会社の状況を数字で見えるようにすることで、会計情報を元に新たな経営戦略を施策することができます。

会計ソフトの種類とは?

会計ソフトは大きく分けると、クラウド型とインストール型の2つの種類があります。

クラウド型は主にネットワークを利用したソフトで、クラウドのサーバー上にデータ保存を行うため、データ容量は無制限となっています。

インストール型はソフトを利用したいパソコンに会計ソフトをインストールして使う会計ソフトで、パソコン内部にデータ保存を行うため、情報漏洩が起こりにくいとされています。

それぞれ特徴やメリットがありますので、以下にてご紹介いたします。

クラウド型会計ソフトのメリット

複数人と共有が可能

クラウド型は、ログインに必要なIDやパスワードを共有すれば、どのパソコンからでも会計ソフトを利用することができます。

インストール型ではソフトをダウンロードしたパソコンでしか利用ができないため、場所を選ばずに利用できるクラウド型の方が複数人で経理業務を行う場合に最適です。

また、複雑な設定をせずに自宅でも簡単に業務にあたることができるため、リモート勤務を拡充したい企業にもおすすめです。

最新のソフトに自動アップデートができる

インターネット上のソフトにアクセスするクラウド型は、最新のバージョンに自動更新されるため、新しい法律への対応や運営が開発した新機能などを追加料金なく利用することができます。

また運営会社によって頻度は違いますが、定期的にソフトの不具合も修正しているので、ソフトに問題が発生した際には迅速に対応を行ってくれます。

インストール型会計ソフトのメリット

オフラインでも利用できる

インストール型はパソコンの内部にソフトが搭載されるため、インターネット回線が不安定な場所でも利用でき、通信障害の影響も受けないため安心してソフトを使用することができます。

また、クラウド型ではアクセス数が多い時間帯にタイムラグが発生するときもありますが、インストール型では外部からの影響を受けないため安定した運用ができます。

月額料金がかからない

買い切りのインストール型は初期費用はかかりますが、継続して利用する場合には月々の料金がかからないためトータルでのコストが低くなります。

ただし注意点として、最新のソフトへのアップデートをしたい場合は追加料金が発生するため、頻繁に更新を行いたい方は反対にコストがかかってしまうので、導入の際は更新頻度についてきちんと検討した上でご利用ください。

会計ソフトの比較ポイント・選び方のコツ

クラウド型かインストール型か

上述したように、クラウド型とインストール型にはそれぞれメリットがあります。

現在、クラウド型の方が主流ではありますが、価格やセキュリティ面などインストール型の方が自社に適している場合もあるため、きちんと特徴を比較して慎重に選ぶと良いでしょう。

個人向け・法人向けなど自社の業務に適しているか

ソフトの中には「個人事業主向け」や「法人向け」と表記されていたり、特定の業種向けのソフトが展開されている場合もあります。

事業規模や業種によって利用する申告方式などに違いがあるため、どのような規模や業種に向けたソフトなのか把握しましょう。

金融機関やアプリとの連携は十分か

複数の金融機関と連携が行えるソフトの場合、登録した銀行の明細を自動で取得し仕訳まで行ってくれるため、通帳を見ながら手入力する作業を省くことができます。

その他にもチャットツールやカレンダーなどのアプリとの連携により、仕訳だけでなく様々な使い方ができるソフトもあるため、会計ソフトをどのように使用したいのか改めて整理しておく必要があります。

必要な機能が揃っているか

会計ソフトの多くは連携できるアプリや搭載されている機能がどんどん増えていますが、数で比較するのではなく、自分が使いたい機能が搭載されているのか、その機能が優れているのかを比較しましょう。

多くの機能が搭載されているソフトはコストが高くなってしまうため、コストパフォーマンスも意識して選びましょう。

操作性がわかりやすいか

会計ソフトの中には大企業向けの細かな設定ができるものや、会計事務所向けの専門的なもの、国際取引にも対応しているものなど様々な使用目的に合わせたソフトが開発されています。

個人事業主や小規模企業においては不要な機能が搭載されている場合もあり、仕訳が複雑になってしまうこともあります。

会計ソフトを実際に運用していく従業員が操作しやすく、また自社の業務に必要な機能のみ搭載されているソフトを選択することで、低コストかつスムーズに導入を進めることができるでしょう。

無料のお試し期間があるか

クラウド型とインストール型のどちらにも、無料のお試し期間があるソフトがあります。

事前に使い方や機能を試すことで自社に適しているのか判断しやすくなるため、できるだけ無料期間のあるソフトを選び、きちんと試しておくと良いでしょう。

おすすめ会計ソフト(クラウド型)

freee会計

freee会計のwebページ
(出所:freee会計公式Webサイト)

freee会計は、有料利用のユーザーが33万社以上で業界トップシェアのクラウド会計ソフトです。
個人向けと法人向けのプランが展開されているため、様々な業種の方に利用されています。また初心者にもわかりやすいUI設計がされているので、簡単に導入ができます。
Excelやcsv形式のデータも簡単にエクスポートができるため、元々表計算ソフトや別の会計ソフトを使用していた方でも再度入力し直すことなく乗り換えることができます。

初期費用 月額費用
1,980円~
無料トライアル 推奨規模
30日間 フリーランス・個人、法人
  • 業界トップシェアのクラウド型会計ソフト
  • 初心者にもわかりやすい操作画面
  • 簡単エクスポートで乗り換えも楽々

かんたんクラウド会計

かんたんクラウド会計のwebサイト
(出所:かんたんクラウド会計公式Webサイト)

 

かんたんクラウド会計は、かんたんクラウド給与やかんたんクラウドファイルBOXなどのサービスも展開している、ミロク情報サービスが提供しているソフトです。
文字の読み取り機能があるため、レシートをスマホで撮影またはスキャンすることで日付や金額などの自動取込ができ、初心者でも簡単に仕訳をすることができます。
2024年1月にすべての事業者が対象となる「電子取引データ保存義務化」への対応もしており、迅速に法改正に対応しているため安心して利用できます。

初期費用 月額費用
1,800円~
無料トライアル 推奨規模
2か月間 小規模事業者・中小企業
  • 法改正に迅速な対応で最新版にアップデート
  • レシートをスマホで撮影またはスキャンで自動取込が可能
  • サポート体制が整っているので導入後も安心して利用できる

GLASIAOUS

GLASIAOUSのwebサイト
(出所:GLASIAOUS公式Webサイト)

 

GLASIAOUSは、31の国と地域・1,200社以上に採用されている、クラウド型国際会計&ERPサービスです。海外及び日本国内で使用されることを前提に多言語・多通貨に対応しています。
会計領域だけでなく、受発注や在庫管理までをカバーしたERP機能も付いているため、「海外現地法人での業務」や「本社からの財務情報収集・分析」も効率化できます。
海外及び日本国内で使用されることを前提に多言語・多通貨に対応してるため、海外ビジネス推進を考えている企業におすすめです。

初期費用 月額費用
32,780円~
無料トライアル 推奨規模
デモ利用可能 上場企業向け
  • 多言語・多通貨に対応
  • 受発注や在庫管理までをカバーしたERP機能付き
  • 国際会計の専門家によるサポートも受けられる

ツカエル青色申告オンライン

ツカエル青色申告オンラインのwebサイト
(出所:ツカエル青色申告オンライン公式Webサイト)

 

ツカエル青色申告オンラインは、勤怠管理や経費精算ソフトなどの業務効率化ソフトを展開しているジョブカンシリーズのクラウド型会計ソフトです。
個人事業主に特化したシンプルでわかりやすいデザインで、ガイド付きの入力画面に従ってデータを入力するだけで帳簿付けができます。
すべてのサービスを追加料金なしで毎年定額で利用することが出来るため、安心して低コストで運用することができます。

初期費用 月額費用
12,000円
無料トライアル 推奨規模
30日間 個人事業主向け
  • 個人事業主に特化したシンプルなUI設計
  • 毎月定額の利用で安心
  • 電子申告(e-Tax)に対応で自宅からカンタン申告

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計のwebサイト
(出所:マネーフォワードクラウド会計公式Webサイト)

 

マネーフォワードクラウド会計は、請求書・経費・勤怠・給与などの様々な管理ツールを提供しているマネーフォワードの会計ソフトです。
小規模企業向けのプランもありますが、上場企業やIPOを検討している企業向けに効果的な内部統制を実現するための機能を提供しているプランがあるため、急成長中の企業におすすめです。
AIが登録した仕訳を学習し、自動取得した入出金明細に対応する勘定科目を自動で提案します。登録するたび精度が向上していくので、使えば使うほど仕訳が簡単になります。

初期費用 月額費用
2,980円~
無料トライアル 推奨規模
30日間 中堅〜上場企業向け
  • 大規模企業向けプランは急成長中の企業におすすめ
  • 金融機関と同等のセキュリティ性で安全
  • Amazonなど、3,000以上のサービスとの連携に対応

HANJO会計

HANJO会計のwebサイト
(出所:HANJO会計公式Webサイト)

 

HANJO会計は、CACIOが提供する個人事業の飲食店の経理に特化した会計ソフトです。料金プランが一つで、低価格で全ての機能を使用することができます。
8つのNAVIによるサポート機能がついており、例えば初期設定は「はじめてNAVI」に質問に答えるだけで完了し、またToDoリストを設定することで提出物の期日が近づくと「やることNAVI」がお知らせします。
飲食店に特化しているソフトならではの機能として、複数店舗を経営されている場合には所属を活用して店舗別の集計が可能となっています。

初期費用 月額費用
980円
無料トライアル 推奨規模
申込み月の翌月末まで 飲食店
  • 飲食店に特化した機能&経営のアドバイスを提供
  • 8つのサポート機能で初心者でも簡単に操作
  • スマホで確定申告書作成ができる

おすすめ会計ソフト(インストール型)

弥生会計

弥生会計のwebページ
(出所:弥生会計公式Webサイト)

弥生会計は、弥生株式会社が提供している売上実績No.1の定番とも言える会計ソフトです。
広く普及しているソフトなので全国11,000以上のパートナー会計事務所があり、税理士・会計事務所を無料で紹介するサービスを行っているため、会計の専門家を探している方にはおすすめです。
また、法令改正による業務相談や経理業務、仕訳の相談など、製品操作だけでなく業務相談も受け付けている独自のサポート体制があるため、簿記の知識が少ない方でも安心して導入ができます。

初期費用 月額費用
44,000円~
無料トライアル 推奨規模
30日間 個人事業~中小企業
  • 売上実績No.1の定番会計ソフト
  • 年間保守サポート付きで業務相談も可能
  • 会計事務所とスムーズに連携

会計王

会計王のwebサイト
(出所:会計王公式Webサイト)

 

会計王は、ソリマチ株式会社が提供している会計ソフトで、NPO法人や介護事業所、農業・自治体といった業種に特化したソフトも展開されています。
業種別テンプレートが搭載されているため、当てはまる業種を選ぶだけで業種に使われる標準的な科目が自動的に設定されます。
また、国内99%の金融機関から利用明細を直接取り込めるため、入力のミスや記入漏れを心配せず安定したスピード処理で会計業務ができます。

初期費用 月額費用
44,000円
無料トライアル 推奨規模
30日間 個人・中小規模法人向け
  • 業種に特化したソフト展開
  • 全国の金融機関の利用明細を取り込める
  • 専属スタッフによる15ヶ月の電話サポート付き

勘定奉行

勘定奉行のwebサイト
(出所:勘定奉行公式Webサイト)

 

勘定奉行は、小規模から中堅・上場企業まで幅広い企業に対応している、導入実績累計69万社の会計ソフトです。
マイクロソフトのWindowsアプリケーションのため、きめ細かい機能性と操作性を実現し、さらにマイクロソフトのAzure、SQLなどの環境を利用することでデータの信頼性を確保しています。
自計化している経理担当者、財務会計の専門家である税理士や会計士が利用する会計システムとしての使いやすさと正確性、スピードを備えており、企業の実情に応じて業務にフィットできます。

初期費用 月額費用
250,000円~
無料トライアル 推奨規模
無制限(プログラムダウンロードの場合) 小~大規模企業
  • 導入累計69万社の実績による信頼性
  • CSVにより他社システムと連携可能
  • 途中からのクラウド版への移行もできる

JDL IBEX会計

JDL IBEX会計のwebサイト
(出所:JDL IBEX会計公式Webサイト)

 

JDL IBEX会計は、株式会社日本デジタル研究所(JDL)が提供している会計ソフトで、入力者に合わせた多彩な入力形式に対応し、高度な会計処理をスムーズに実現します。
同社では会計事務所向けのソフト開発も行っているため、経理初心者からある程度業務に慣れている経理担当者まで幅広いニーズに対応できる高度な機能が搭載されています。
独自開発のデータ送受信機能で安全に顧問会計事務所にデータを送付することができるサービスがあり、インターネットを通じた顧問会計事務所との連携をスピーディーにできます。

初期費用 月額費用
148,000円
無料トライアル 推奨規模
大規模法人向け
  • 入力者に合わせて選べる入力方式
  • データチェックをサポートする充実の機能
  • 顧問会計事務所とネット経由で連携可能

まとめ

本記事では、会計ソフトのメリットやクラウド型・インストール型の特徴を踏まえた上で、厳選した会計ソフトをご紹介いたしました。

業種や企業規模、運用方法によって会計ソフトに求める機能に違いがあるので、自社でどのように会計ソフトを活用するのか改めて整理してから比較検討すると良いでしょう。

また、経理担当者が扱いやすい操作画面になっているのか、無料トライアルでの体験や情報収集をすると更に良いかもしれません。

ぜひ、会計ソフトを導入して会計業務の効率化に活かしてみてはいかがでしょうか。

会計ソフトまとめ画像

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