インタビューの文字起こしとは?
インタビューでは、聞き手(インタビュワー)が話し手に質問をすることで情報収集を行います。この音源をテキスト化することが文字起こしです。
インタビューは、一対一で行われる場合もあれば複数人で行われる場合もあり、文字に起こす際には手間やコツが必要です。また、相槌や雑音、言葉の間違いなど聞いたまま文字に書き起こしても意味がうまく伝わらないことがあります。
本記事では、インタビューにおける文字起こしについてメリットや注意点、文字起こしの種類をご紹介します。インタビューの文字起こしについてお悩みの方はぜひご参考ください。
インタビューの文字起こしのメリット
インタビュー音源を文字起こしすることのメリットをご紹介します。
検索ができる
音源を文字起こしすることで、インタビュー内容を単語やキーワードで該当箇所を検索することができるようになります。知りたい情報を、音源を聞き直さずにすばやく見つけることができるようになるため、インタビュー内容を効率よく分析することが可能になります。
共有しやすい
テキスト化されるため、メールやチャットでメッセージとして送るだけで、インタビューの内容を簡単に共有することができます。また、内容の一部分だけ共有したり、不要な箇所や共有したくない箇所、個人情報が含まれる箇所を、簡単に編集や削除をして共有することができるようになります。
文書作成を効率化できる
インタビューをもとにした記事や論文を作成する際、音源を聞きながら作成することは効率的ではありません。文字起こしをすることで、インタビューでの話し手の言葉をそのまま記載したり、目的の情報のみを抜き出したりすることが容易になり、文書作成がスムーズになります。
文字起こしの種類
文字起こしには3つの種類があります。インタビューで得られた情報をどのように活用するのかにより、最適な文字起こしの種類が違います。以下では、それぞれの特徴をご紹介します。
素起こし
音源をそのまま文字に起こします。聞こえたまま忠実に文字起こしをするため、その場の雰囲気が伝わり、解釈の相違が生じにくくなるメリットがあります。
例)
聞き手「えー、それでは、あなたの学生生活での一番の思い出を聞かせてください」
話し手「なんだろう、うーん、部活動で表彰されたことですかね、県大会で優勝したときに」
聞き手「へー、そうなんですね。どんな部活動をされていたのですか?」
話し手「えっと、バスケ部です」
ケバ取り
テープ起こしの基本仕様です。「えー」や「あのー」などの不要な言葉、「うん」や「ええ」などの無意味な相槌、重複語は削除し、「~だよ」「~でしょ」などはそのまま残します。その場の雰囲気を損ないたくない場合におすすめです。
例)
聞き手「それでは、あなたの学生生活での一番の思い出を聞かせてください」
話し手「なんだろう、部活動で表彰されたことですかね、県大会で優勝したときに」
聞き手「そうなんですね。どんな部活動をされていたのですか?」
話し手「バスケ部です」
整文
「です・ます」「~である」調に統一し、話し言葉をケバ取りよりも更に読みやすい書き言葉に編集します。
例)
聞き手「それでは、あなたの学生生活での一番の思い出を聞かせてください」
話し手「県大会で優勝したときに部活動で表彰されたことです」
聞き手「そうなんですね。どんな部活動をされていたのですか?」
話し手「バスケ部です」
インタビューの文字起こしの注意点
インタビューを文字起こしする場合の注意点をご紹介します。
音源の状態に気をつける
インタビューを行う際、録音機の状態や場所によってうまく録音ができていない場合があります。文字起こしでは録音した音源を聞きながら文字に書き起こすため、そもそも音源の状態が悪く聞き取れない場合、文字に起こせなくなってしまいます。インタビューを行う前にあらかじめ録音機の状態や距離をきちんと確認してから録音を行いましょう。
発言者の声が重複しないようにする
複数人でのインタビューの場合、発言するタイミングが被ってしまい、音源で聞き取れなくなってしまうことがあります。また、録音機の位置によって聞き取りづらい発言者がでてしまう場合もあります。
発言者の聞き分けが難しい場合がある
複数人が発言している場合や声が似ている発言者がいる場合、発言者を聞き分けることが難しくなります。また、滑舌や方言の有無などによって聞き取りづらくなってしまうことがあります。このような場合、発言内容や人物の特徴を整理して判断する必要があります。
表現の統一する
インタビュー内では相槌や吃り、言葉の重複など不要になる箇所が多くあります。それだけでなく、文字起こしでは話し言葉を書き言葉に変換したり、発言者の言葉の間違いを正しく修正したりする必要がある場合があります。
このように、言葉を変換する際は表現や修正方法を統一する必要があります。特に複数人で文字起こしを行う場合は、どのような表現で文字起こしをするか事前にルールを決めておくと良いでしょう。
まとめ
インタビュー音源を文字起こしすることは、記事や論文の作成に活かせるだけでなく、素早い情報共有や分析が可能になります。また、文字起こしには種類があり、どのような目的をもってインタビューで得た情報を活用したいのかによって最適な文字起こし方法が変わります。
インタビューで得た情報を正確かつ迅速に、記事や論文として多くの人に伝えたり、営業や研究など今後の活動に生かしていくためには、音源をテキスト化しておくことは必須と言えるでしょう。
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